
クラウドファンディングからびっくりするような商品が登場しました。その名前は家庭用レーザー彫刻機「レガシス-Legaxis」。自宅で木材や皮革、フェルトにレーザーを使って刻印できる装置で今まで聞いたことがないような新商品です。
この記事では家庭用レーザー彫刻機「レガシス-Legaxis」をお借りして使い方から彫刻した結果までレビューしていきたいと思います。
家庭用レーザー彫刻機「レガシス-Legaxis」の特徴

レガシスを使ってみて分かった特徴をまとめてみました。
レガシスは布地や木材、皮革、フェルト、プラスチックなど幅広い素材に彫刻できるレーザー彫刻機です。彫刻した後は皮革に焼き印を押したようなかっこいいイラストや文字を彫刻することができます。
またレガシスのアプリがとても充実していて、写真やイラスト、カメラで撮った画像を編集することができます。編集は版画風潮にしたり、G-codeやグレースケール、印鑑のように反転することができたりといろんな加工がアプリでできます。
3Dプリンターに使われるコードの一つ。イラストを線状に加工することができます。
またアプリ上でカメラを使ってほしいイラストを撮影すると、そのイラストをそのまま刻印することができるので手軽に刻印できるのが特徴です。では実際にレガシスを使ってみたいと思います。
家庭用レーザー彫刻機「レガシス-Legaxis」ハードウェアのセットアップ

まずはレガシスのハードのセットアップから行っていきます。このケースはクラウドファンディングではついてこないのでご注意ください。

レガシスにはレーザー本体、スタンド、遮光板、ACアダプター、USBケーブルがついています。

こちらがレーザー本体のトップ面です。レーザーというと大きな筐体をイメージしてしまいますが、片手で収まるほどの大きさでとても軽く設計されています。

トップ面にはUSB-Cの差込口と、電源をONにするタッチパネルがついています。ブランド名は「laserpecker」と書いてあって、中国の深センに本拠を構えるShenzhen Hingin Techが発売しているブランドです。

横には三脚に取り付けるためのねじ穴がついています。

ボトム面にはガラスがついていてその中にレーザーが格納されています。マジックミラーのようになっていて中身は見れないようになっています。
スタンドのセッティング

ではレガシスのスタンドを設置していきます。スタンドはファンモータがついていて、レーザー彫刻のときに発生する煙を分散してくれる役目があります。またレーザーは焦点距離を調整しないと彫刻できませんが、こちらのスタンドは自動的に焦点距離を合わせるオートフォーカスモードがあるので大変楽です。

最初にスタンドにACアダプターを取り付けておくと楽になります。

スタンドの支柱を立てます。

レーザー本体を収めるアタッチメントを伸ばします。

レーザー本体をスタンドに設置します。

レーザーはUSB-Cを使って給電することができます。専用のケーブルを使ってレーザーとスタンドを繋げます。

スタンドのACアダプターを電源タップに取り付けて給電します。
遮光板のセッティング

次に黄色の遮光板をセッティングします。レガシスで彫刻中にレーザー光が目に入らないためにも重要な遮光板です。2辺にマグネットがついていて、ドライバーがなくても簡単に組み立てることができます。

遮光板は2パーツずつ組み立てるとやりやすいです。


遮光板を設置するときはACアダプターの線をレーザーが当たる場所に行かないように注意します。
本体のセッティング

遮光板のセッティングが完了したら次はスタンドから電源をONにしていきます。スイッチは写真の右上にある▶ボタンを長押しすることでONにすることができます。タッチパネル式になっています。

スタンドのスイッチをONにするとスタンドのファンモーターが回り始めます。

今回はメガネケースに彫刻していきます。

メガネケースはレガシスで彫刻する前に、事前に彫刻したいサイズを計測していくと便利です。

レガシスのレーザー光の焦点距離を合わせるためにオートフォーカスをします。彫刻したいものを置いて、スタンドの▶ボタンを押すことでオートフォーカスが実行されます。

すると赤いレーザーが照射されてオートフォーカスが実行されます。この赤いレーザーは実際にレガシスで彫刻される場所とは違いますので注意しましょう。
また赤いレーザーが彫刻したいものに当たらないと意味がありません。赤いレーザーに当たるように位置を調整しましょう。ここまででハードウェアのセッティングは終了です。
家庭用レーザー彫刻機「レガシス-Legaxis」のアプリのセッティング

ハードのセッティングが終わったら次はアプリのセッティングを始めます。今回はAndroidを使ってセッティングしていきます。Playストアに「Laserpecker」で検索すると”キツツキ”の画像が書かれたアプリを見つけることができます。

インストールが完了したら「今すぐ体験」を押して表示に従って操作します。レガシスには三脚とスタンドを使った写真も掲載されています。

プライバシーポリシーの同意、またレガシスで彫刻するときにスマホの写真やカメラを使うため共有する必要があります。

すべて許可していきます。

「写真」「写真を撮る」「作成」「素材」の表示が出たらアプリを立ち上げることができました。レガシスのレーザー本体への接続はBluetoothで行いますが、アプリで自動的に接続されます。AndroidのBluetooth画面からはペアリングできないので注意しましょう。

今回はサイトの名前である「BESTHIT」をレガシスで彫刻していきます。左はPCで作成した画像です。比較するために、黒、灰色、水色の3種類作ってみました。画像をレガシスのアプリで確認すると画像が加工できることが分かります。

文字の中抜きだったり、印鑑になるように反転するモードも用意されています。

今回は「黒と白の絵」を使って彫刻していきます。画像を決定したらサイズを指定します。一番長い辺のサイズを指定します。今回は40mmに設定しています。最大は100mmまで設定することができます。

プレビューを押すとレーザーポインターが彫刻するエリアを照射してくれるので分かりやすいです。
その前にユーザー登録が必要になりますので必要事項を記入していきます。プレビューが問題なければ「次のステップ」を押してファイルをレガシス本体へ転送します。
データ転送中や彫刻中はスマホをレガシス本体の近くに設置して動かさない

転送が終わったら次は材料の指定を行います。材料を指定すると最適なレーザーの出力、深度が設定されます。
木材の設定が一番レーザーの出力が強くなっています。もしプラスチックを設定してうまく彫刻できなかったら、パワーや深度を変更してみるとうまく彫刻されます。
家庭用レーザー彫刻機「レガシス-Legaxis」で彫刻メガネケースを彫刻する

では家庭用レーザー彫刻機「レガシス-Legaxis」でメガネケースに彫刻していきたいと思います。彫刻中はスマホをレガシスの近くに置きます。動かさないように注意します。

彫刻が始まりました。煙の出る量は素材によって変わります。部屋が煙たくなったら換気するといいでしょう。

彫刻中の騒音レベルを測定してみました。約50dBです。静かなオフィスの騒音と同じレベルです。レガシスの騒音はレーザー音よりは、ファンモーターの騒音がほとんどです。気になる騒音レベルではないので安心して使えます。
また彫刻中はレーザー光が目に入らないようにゴーグルを使うようにしましょう。黄色の遮光板があるとはいえ、直接目で見るのは大変危険です。

彫刻が終わりました。サイズやモードにもよりますが、大体5分くらいで終わります。グレーモードは濃淡ができてきれいな見栄えになるため、レガシスの時間もかかります。

次は100円ショップで購入したレザーのキーホルダーに彫刻してみます。

レザーはまるで焼き印のような綺麗な見栄えになります。

こちらがレーザーで彫刻したメガネケースとキーホルダーです。メガネケースは一回の彫刻では薄かったので3回彫刻しています。

キーホルダーの彫刻を見てみると、段差もついているのでキーホルダーの表面が多少削れても彫刻がなくなりません。本当に焼き印と同じ効果が得られています。
深さはアプリの設定「レーザーの深度」を調整することで深さを変更することが可能です。
レガシスを使った後は”すす”がついているので軽く水洗いして落としておきましょう。

メガネケースもカッコよく彫刻されています。

他にもビニルケースも彫刻してみました。夏のプールや海に持っていくときに、ビニルケースに彫刻すると自分の持ち物とすぐ分かるので便利です。
お子さんがいる家庭なら、お子さんの持ち物に彫刻すると忘れ物が減るかもしれませんね。

100円ショップで購入したペンケースは何度も挑戦してみましたが彫刻できませんでした。
レーザーの条件を変えてみるともしかしたらうまく彫刻できるのかもしれません。レーザーのオートフォーカスができていないのかと思って、ペンケースの上に紙を置いてフォーカスしても駄目でした。
まとめ
この記事では家庭用レーザー彫刻機「レガシス-Legaxis」を使って彫刻をレビューしました。もう一度レガシスの特徴をまとめてみると
- 布地・木材・皮革・プラスチックなど様々な材料に彫刻できる
- 焼き印のような綺麗な彫刻
- 細かくて質の高い彫刻が可能
- アプリでカメラから彫刻できる
- 版画モードなど画像を調整できる
ことです。いろんな使い方ができるので、レガシスを使うと楽しみが増えそうですね。